工 事 内 容 ・ 工 法

Construction Contents & Method

 環境意識が高まっている昨今、解体工事の現場では周辺環境へ振動・騒音の配慮が重要視されています。一般家屋・住民のみならず教育機関、医療機関、漁業関係者、畜産関係者・・・配慮すべき範囲が幅広いのが解体工事です。

架設桁によるPC桁の撤去
クレーンによるトラス桁の撤去
クレーンによる鋼鈑桁の撤去
クレーンによるPC桁の撤去
吊り足場・防護工
ベント工
桁運搬用架台
切断ブロック撤去
切削泥水処理
コンクリート切断(ワイヤーソーイング工法)

 コンクリートの射体にダイヤモンド粉を練り込んだビーズを有する特殊ワイヤーを巻きつけ高速回転させる。硬いコンクリートが容易に切断できます。その応用範囲は広く、土木構造物のみならず、コンクリートのビルや工場の煙突等の高層建築物や、防波堤などの水中構造物に対しても有効な切断工法です。

コンクリート削孔(コアボーリング工法)

 ダイヤモンド粉を配合するビットを先端に付けた金属チューブを高速回転させて、 コンクリートに穴を穿孔させる工法です。チューブのサイズは直径で1インチ~12インチまでと幅広く、チューブを継ぎ足すことによって数メートルの穿孔を行うことも可能です。

コンクリート分割(バースター工法)

 コアボーリングにより穿孔した穴に、特殊形状のバースターヘッドを挿入し油圧により、無筋コンクリートを破壊・分割します。破壊能力は1ピストン当たり最大で、256tの力が作用します。挿入するヘッドの径も、180㎜と110㎜の2種類を用意しており、多種多様の解体現場に対応できます。

鋼矢板(H形鋼)工
バイブロハンマ工

 バイブロハンマ工法は、鋼矢板やH形鋼の打込み・引抜きを行なうもので、電動モータで2軸偏心の振り子を回転させ振動を発生させる「電動バイブロハンマ」と、油圧シリンダの往復運動等による「油圧式バイブロハンマ(可変高周波型)」があり、いずれも矢板等を通じて矢板等に接する地盤に振動を加え、地盤に流動化または鋭敏化現象を起こさせて鋼矢板やH形鋼の貫入を容易にする工法です。施工において環境(振動)対策が必要な場合は「油圧式バイブロハンマ」、対策の必要がない場合は「電動式バイブロハンマ」を使用します。また、硬質地盤や転石、玉石等がある場合は、ウォータジェット併用等の工法により打設します。
 ウォータジェットは、高圧ホース、導水パイプの配管部材を通じて矢板等の先端付近に取り付けたノズルから高圧の水を噴出させ、打ち込み能力を補助するものです。

油圧圧入引抜工

 圧入機本体が地球と一体化して、杭を地中に押し込む工法です。従来、杭打ち工事は打撃や振動による機械で騒音・振動が発生し、地域住民を悩ませていました。こうした公害を一掃できるのが杭圧入引抜工法です。

油圧式杭圧入引抜工 工法紹介
硬質地盤クリア工法

 単独圧入やウォータージェット併用工法では貫入出来ない硬質地盤に対し、オーガ掘削と圧入を連動させ、圧入の優位性を損なうことなく適用地盤の範囲を飛躍的に拡大した工法です。

NETIS登録番号:CB-980118-VE

上部障害クリア工法

 橋梁下や高圧電線下などの従来機では施工困難な空頭制限下においても、低空頭専用機「クリアパイラー」を用いて鋼矢板や鋼管矢板などの圧入を可能にする工法です。

NETIS登録番号:CB-060016-VR

ノンステージング工法

 水上(河川、港湾)や傾斜地(法面)における従来の工事は、仮設桟橋の設置など大掛かりな仮設工事が不可欠です。 しかし、圧入施工機器全体が完成杭の天端を作業軌道として進んでいくノンステージング工法では、本来の目的である壁体構築工事だけを合理的に行い、流路断面や現況交通を全く阻害しない「仮設レス施工」で工事を完了します。

NETIS登録番号:CB-980119-VR

鋼矢板圧入標準工法(SMP)

  圧入工法は、打撃や振動によって杭を打ち込むのでは無く、完成杭を掴み、その反力杭の引抜き抵抗力を利用して次の杭を油圧力で地中に貫入させる工法です。

ウォータジェット併用鋼矢板圧入工法

 杭先端部の地盤に高圧水を噴出させ、土粒子間の間隙水圧を一般的に高め、土粒子が移動しやすい状態を作り出す工法です。

ジャイロプレス工法

 圧入工法の優位性を確保した圧入機に回転機能を付加した新圧入機(ジャイロパイラー)を用いて、施工が完了した杭(完成杭)を反力としながら、杭の頭部を自走して先端ビット付き鋼管杭を順次回転切削圧入する工法です。

NETIS登録番号:KT-060020-VE

超硬質地盤クリア工法(フライホイール式パイルオーガ)

NETIS登録番号:KT-220224-A

 新型パイルオーガは、従来型パイルオーガでは施工困難だったN値(地盤の硬さ)600以上の超硬質地盤に対しても安定的でスピーディーな掘削を可能にします。硬質地盤の適用範囲を大きく広げられるほか、事前の地質調査で確認されていない想定外の転石等に当たっても確実かつ急速に施工できます。

油圧モーターの動力を伝える回転軸に重りを組み込むフライホイール機構を採用しています。重りによる回転の慣性モーメントを利用してトルクを増強することで、硬くて掘削しづらい地盤に出くわした際もオーガ回転速度の急落を防止。安定したオーガ回転を維持できるため、掘削効率が向上します。また、ケーシング、スクリュー軸の強度を上げ、エネルギーの伝達効率を向上。「ビット」と呼ばれる切削爪の耐摩耗性もアップさせています。

仮橋・仮桟橋工

 仮橋・仮桟橋とは、メインの工事に着工する前に設置して、その工事の完了後に撤去される仮の構築物のことです。
工事現場の状況によって、仮橋・仮桟橋の設置場所はさまざまですが、主に山や谷、河川、池などで工事用の道路や作業スペースが必要な場合に構築されます。
 仮橋とは、橋の架け替え工事などに伴い、迂回させるために代替として架ける橋のことであり、仮桟橋とは、水上や水中施工のために、岸から作業員や工事用機械、資材を運搬させるために設ける通路や工事用の作業桟台として利用されるもののことです。

 基礎杭工事とは、主に軟弱な地盤における構造物の建設において、軟弱地盤や浅い基礎では構造物を支えることができない場合に支持層まで杭を打ち込み、構造物を支える基礎を構築する工事です。

杭打ち工事 認定工法
TAIP工法

 鋼管杭・コンクリート杭等を低振動・低騒音で施工し、周辺環境にやさしい低公害型の杭施工方法です。
 杭の施工性、性能は建築分野で財団法人日本建設センターの評定を取得し、昭和60年に建設省から鋼管杭・コンクリート杭の施工方法として認定された工法です。

KING工法

 KING工法は、機械的に拡翼するKINGビットをスパイラルオーガの先端に取付け、鋼管杭を管内に挿入して回転させながら、杭先端部の土砂を連続的に排土し、杭を所定の位置まで沈設します。
 沈設時には排土を助けるために必要に応じて圧縮空気を使用します。その後、KINGビットを杭径D+100~200㎜に開いて拡大掘削を行い、杭先端部にセメントミルクを噴出しながら支持層地盤を撹拌混合し、先端拡大根固め球根を築造します。
 本工法はこのようにして注入された根固め液の硬化によって、杭本体と拡大球根を一体化させ支持力を発現させる工法です。

KSD工法

 所定深さまでプレボーリングを行った後、鋼製の「先端キャップ」を装着した鋼管杭を建て込み、杭中空部に沈めた「下部ハンマ」によって「先端キャップ」を打撃し、所定の深度まで鋼管杭を打設する工法です。